【カトキなのに原作に忠実】MGゼータガンダム Ver.Ka 辛口レビュー
この記事では2023年4月29日に発売された「MGゼータガンダム Ver.Ka」のプラモレビューを行っていきます。
- MGゼータガンダム Ver.Ka
- MGゼータガンダム Ver.Ka塗装ガイド
- 部分塗装した方がよさげな箇所
- 塗装&改造例
- 良い点①|デザインが原作準拠
- 個人的なお気に入りポイントは鮮やかな青のカラーリング
- 良い点②|ランナーにパーツがまとまっていて組み立てやすい
- 良い点③|安定感があり、ストレスレス
- 良い点④|武器の保持よし!
- 欠点①|ハイパー・メガ・ランチャーがない
- 欠点②|足首の可動性と接地感が微妙
- 欠点③|肩関節の可動も微妙
- 2023年最新のZガンダム、原点への挑戦!
- パッケージ
- Aパーツ
- Bパーツ
- Cパーツ
- Dパーツ
- Eパーツ
- Fパーツ
- Gパーツ
- Hパーツ
- Iパーツ
- Jパーツ
- Kパーツ
- Lパーツ
- Mパーツ
- Nパーツ
- SBパーツ
- シール
- 水転写デカール
- EG・RG・MG・BB戦士
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MGゼータガンダム Ver.Ka
登場作品 | 機動戦士Zガンダム |
発売日 | 2023年04月29日 |
定価 | 7,150円(税10%込) |
付属品 | シールド×1 ビーム・ライフル×1 ビーム・サーベル×2 グレネード・ランチャーカートリッジ×2 ハンドパーツ×1式 ディスプレイ用ジョイント×2種(MS用/WR用) フィギュア×2種 ホイルシール×1 水転写式デカール×1 |
組立時間 | 7時間~ |
MGゼータガンダム Ver.Ka塗装ガイド
説明書に添付の塗装ガイドです。
事前にどんな塗料が必要か知りたい方は参考にしてください。
部分塗装した方がよさげな箇所
基本的な色分けは完璧ですが、肘関節と膝関節部分は部分塗装してもよいのかなと思いました。
良い点①|デザインが原作準拠
「Ver.Ka」となってますが、原作準拠のデザインになってます。
購入前にバンダイ公式サイトの販売ページで見ている限り、Ver.KaのわりにVer.Kaじゃないと思ってましたが、説明書に記載してある「カトキハジメ氏」へのインタビューがあるので、そこを見てしっくりきました。(インタビューはこの記事に掲載しております。)
個人的なお気に入りポイントは鮮やかな青のカラーリング
デザインもよいですが、個人的にこのZガンダムの青のカラーリングが好みです。
好みは別れると思いますが、アニメに近いとても鮮やかで爽やかなブルーです。
良い点②|ランナーにパーツがまとまっていて組み立てやすい
主役級の変型型のMGモデルなので、バンダイも気合いが入ってますが、ランナー数がかなり多いです。
そのため、組み立てが大変かと思いましたが、ありがたいことにランナーにその部位のパーツが集中しており、組み立てしやすかったです。
それでもボリューム満点であるためか、やはり通常のMGモデルより組み立て時間はかかりました。
標準的なMGモデルの組み立てが約5時間だとすると、「MGゼータガンダム Ver.Ka」は「7時間」ほどかかりました。
素組みでこれだけ時間がかかりましたので、さらに「転写シール」を貼ると+2時間ほどかかりそうです。
良い点③|安定感があり、ストレスレス
歴代のZガンダムのガンプラの欠点であった、ガンプラの保持力や安定感ですが、今回の「MGゼータガンダム Ver.Ka」ではかなり改善されております。
まあZガンダムなど可変型のガンプラの宿命とも言えますが・・・
股関節部分も変形させないときはガッチリ固定されますので、安心して触ることができます。
良い点④|武器の保持よし!
「MG νガンダムVer.Ka」がそうだったのですが、指一本一本動くと本当に武器を持たせにくいです。
まあリアルで精巧で本当に凄いのですが、指が外れたりとストレスもハンパないんですよね。
その点「MGゼータガンダム Ver.Ka」は武器をしっかりホールドできる設計になってます。
歴代のZガンダムがストレスの多い設計になっていた分、ストレスZEROな本キットはありがたいですよね。
欠点①|ハイパー・メガ・ランチャーがない
これは私が言うまでもなく多くの方が思ってることでしょう。
Zガンダムを象徴する「ハイパー・メガ・ランチャー」は本キットに付属していません。
まあハイパー・メガ・ランチャーなしでもかなり価格は高いので、これ以上価格が上がるくらいならなしでもいいかと言う方もいると思います。
どうせ数ヶ月後にお得意のプレバン商法で「ハイパー・メガ・ランチャー+ウェーブライダー突撃エフェクトセット」で販売することが予想されます。
上記写真は「HGUC Zゼータガンダム」になります。
欠点②|足首の可動性と接地感が微妙
絶妙に足底の接地感が悪いです。
また可動性がないため、動かしにくいです。
触ってると扱いに慣れてきますが・・・
これまでのZガンダムのガンプラと比べればかなり触りやすくなった「Ver.Ka」ですが、地面への接地感は微妙です。
足首の可動性が微妙なので、少し足底が浮きがちになってしまいます。
ここがスムーズに設置してくれるとポージングさせやすいのですが・・・
欠点③|肩関節の可動も微妙
現代のガンプラ派肩関節が自由に動くことが特徴ですが、「」はやはり動かしづらい部分があります。
2023年最新のZガンダム、原点への挑戦!
インタビュー書き起こし
「機動戦士Zガンダム』 (1985年) 後半の主人公機として登場したのがMSZ-006 ゼータガンダム。
変形する初めてのガンダムであった。
ゼータガンダムは今やあらゆるシリーズ、スケールで立体化されている人気の機体でもある。
カトキ 30年あまり経ってもいちばんTV版デザインに近いガンプラは、最初の1/100 なんですよ。
胸の正面が切りたっていて、 プラモでは絶壁みたいになってるけど。
初代のプラモはこの胸ブロックを設定画に忠実に作ろうとしているのがよくわかるんです。
当時はデザインが決定した後も、どうやったらゼータがカッコよくなるか?
その勘所をアニメーターさん、 市井の絵描きさん、 モデラーさんも探っていた気がしますね。
そうしていろんな人がゼータを描いていくなかで、 胸は絶壁にするよりも少し傾斜を緩くしたほうがカッコいいんじゃないか、と皆が思いはじめたんですよね。
1980年代は手描きのセルアニメが主流の時代。 ガンプラは設定の再現度が求められるというより、 アレンジすることにアクティブな空気の中にあった。
そんな中 「ガンダム・センチネル」 で大気圏内用可変MS ゼータプラスが生まれる 胸ブロックの構造を単純化し、 翼をウイング・バインダーにアレンジしたことで 1/144スケールキット(1988年) で一部差し替えながら変形を再現している。
旧HGのゼータガンダム (1990年) もその流れをくみ、変形機構がアレンジされたウェイブシューター形態を再現していた。
カトキ 胸の傾斜を緩くコンパクトにしたら、 変形を単純化できるし、 WRを先細りにするにも都合が良い。
より飛行機っぽくなるアレンジをしたのがゼータプラスであり、そのときのノウハウが旧HG ゼータガンダムでも活かされていて、1996年に出た最初のMG ゼータ (Ver.1.0) も後に出た2.0もPGもRGも胸に関しては全てその流れをくんだ変形なんです。
旧HG ゼータガンダムは大河原邦男氏が設定イラストを描き起こし、 それを元にカトキ氏がインスト用にイラストを描いている。
カトキ氏が開発画稿を手がけるきっかけになったのはMG ゼータガンダム (Ver.1.0) からであった。
カトキ 実は今回のVer.Ka のアイテム選定はバンダイさんからは最初に「カトキ版ゼータでどうでしょう?」 と打診をされたんですよ。
私は 「いや、今やるなら最初のTV版じゃないかなぁ」 と思ったんですが、 そうしたらキックオフミーティングの時に企画開発のメインスタッフから「僕もTV版のゼータがやりたかったんですよね」 と言われたんです。 その方は30代くらいで、 ゼータのリアル世代よりずっと下の世代からTV版のゼータという提案が出た事に皆が動かされましてね、 「Zガンダム」にフラットな視点をもつ若い人も、 オリジナルを突き詰めてみたいと思うんですね、と意見が合ったんです。
あれこれ検討していくうちに、 MG化は三度目でもあり、これまでの流れをガラッと変えて原点に立ち返るのもいいんじゃないか、とテーマが定まっていきました。 それに MG Ver.Kaはカトキ風味の味付けをするシリーズではなくて、 アイテムごと
にテーマを設定してチャレンジしていくのがコンセプトのレーベルですからね。
今回はカトキ版とは対極ともいえるTV版設定に、 ホビーディビジョンが持つ今の技術力で挑んだらどうなるか?
昨今はオリジナルデザインを大事にする空気が濃いこともあり、 ガンプラでは長らく振り返ってこなかったTV版設定と向き合うことになる。
カトキ ゼータは頭もボディも小さくて、 足が長くシュッとスマートに思われがちなんですけど、 TVの設定画って今の目で見ると、そうでもないです。
紙のような直線的なシャープさがありつつ、手首は昔のロボットみたいなボリュームがあって、頭も靴も大きくて全体のシルエットはガッシリしている。
胸はパキパキっとしてて黄色のダクトはすごく薄くて下を向いてる。 そういう長年ゼータのプラモでスルーしてた所が今、 ゼータをやるとなると難しい、むしろ設定画に合わせたこのキットを見て違和感が感じられるくらいだといいなと思ってます。
手首は差し替えなしで変形できるギリギリまで大きくしました。
見慣れないゼータのアレンジですが、 面白くなると思います。
TV版デザインを取り入れつつ、 ガンプラとしての “総合的な遊びやすさ” をめざした本キットは、 組み立てやすく、変形もしやすい工夫がなされている。
カトキ フライングアーマーをスライドさせてできた空間に脚パーツを入れてWRの厚みを減らすギミックはTV版には無い Ver.1.0 以降から定番のアレンジですが、 今回
は翼の平面形は設定画から大きく違わない様にギミックを変えました。
胸の傾斜もそうですが、 アンケート等で不満が出ていたという話はないのだけれど、 それにもかかわらず、原点を探ろうという今回の挑戦はちょっとストイックな姿勢とも言えるし、 何度も立体化されているゼータだからこそできる贅沢なコンセプトとも言えますね。
今回は見送りましたがカトキ版ゼータもいつか出来たら楽しいですね。
パッケージ
Aパーツ
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MGモデルのおすすめキットと全ラインナップは以下の記事をご覧ください。